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2026/07/17
建売住宅の結露対策と原因解説!岐阜の気候に合わせた防止策と物件選びの基準
建売住宅における結露の悩みは、適切な対策と物件選びの基準を知ることで解決に近づきます。結露は室内外の温度差と室内の湿度が原因で起こるため、その原因を減らすことができるからです。たとえば、24時間換気システムを正しく使い、樹脂サッシや複層ガラスといった断熱性能の高い窓を採用した住宅を選ぶことで、結露の発生を大きく減らすことができます。この記事では、岐阜県特有の気候をふまえた結露の原因と、すぐに実践できる対策、そしてこれから建売住宅を購入する方に向けた物件選びの基準を解説します。
【免責事項】
この記事は、一般的な住宅の構造や現象に基づく情報を提供しています。実際の結露の状況や住宅の性能は個別の物件により異なるため、一つの参考としてご活用ください。
【この記事でわかること】
- 岐阜県の建売住宅の価格相場
- 岐阜県で建売住宅の購入を検討するときの予算目安
- 岐阜県で建売住宅を購入するときのポイント
- 岐阜県で建売住宅の価格を抑えるコツ
建売住宅の結露は「室内外の温度差」と「換気不足」が主な原因
建売住宅の結露は、空気の性質と現代の住宅構造が合わさることで起こります。結露とは、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れて水滴に変わる現象です。
空気は温度によって含むことができる水分の限界が決まっています。温度が高いほど多くの水分を含むことができます。しかし、空気が冷やされると限界が下がり、含みきれなくなった水分が水滴として現れます。
現代の建売住宅は、冷暖房の効率を上げるために隙間を少なくする高気密・高断熱化が進んでいます。これにより快適な室温を保ちやすくなりますが、一方で室内の空気が外に逃げにくくなります。換気が不十分な場合、生活の中で発生した水分が室内にたまり続け、結露が発生しやすい条件が揃います。
岐阜県特有の「冬の冷え込みと寒暖差」が窓ガラスの温度を急落させる
結露の原因である温度差は、地域の気候に大きく左右されます。岐阜県の濃尾平野から山間部にかけての地域は、冬の冷え込みが厳しく、結露が起きやすい環境にあります。岐阜県の気候は、夏は暑く冬は冷え込むという特徴を持っています。さらに冬には伊吹おろしと呼ばれる冷たく乾燥した北西の風が吹きます。この風が建物の外壁や窓ガラスに吹き付けることで、表面の熱が奪われて急激に冷やされます。
また、内陸部の飛騨・美濃地方では、昼夜の寒暖差が激しくなります。暖房で温められ水分を含んだ室内の空気が、夜間に冷え切った窓ガラスに触れることで、大量の水滴が発生します。

石油ファンヒーターの使用や「部屋干し」など水分を出す生活習慣
結露は家の構造や気候だけでなく、日々の生活習慣によっても引き起こされます。室内の水分量が増えるほど結露しやすくなるためです。冬によく使われる石油ファンヒーターやガスストーブは、燃料を燃やす過程で水蒸気を発生させます。これらを室内で使うと空気が温まると同時に、室内の水分量が増加します。
暖房器具による水分増加
開放型の石油ファンヒーターやガスストーブは、燃焼時に大量の水蒸気を発生させ、室内の湿度を急激に上昇させます。
部屋干しによる水分放出
冬場に洗濯物を室内干しすることで、洗濯物に含まれる大量の水分が室内の空気に放出され、湿度が上がります。
また、冬場は外に洗濯物を干しにくいため、部屋干しをする家庭が増えます。洗濯物の水分が室内に放出されることも、湿度が上がる原因です。気密性の高い住宅でこれらの習慣を続けると、空気中の水分が限界に達しやすく、わずかな温度変化でも結露が発生します。
建売住宅の結露を防ぐ手軽な対策は「換気」と「除湿」の徹底
窓ガラスについた水滴を雑巾で拭き取るだけでは、結露の根本的な解決にはなりません。表面の水滴を拭いても室内の空気中には水分が残っており、見えない壁の裏側や押入れの奥で内部の結露が起きる可能性があります。結露を防ぐには、室内の湿気を外に出す換気と、空気中の水分を減らす除湿を行うことが大切です。
冬場でも「24時間換気システム」は止めず常時稼働させる
最近の家には24時間換気システムが備わっています。これは、気密性の高い家の中で新鮮な空気を保つために、2003年の法律で設置が義務付けられた設備です。外の冷たい空気が入ってきて寒いという理由で換気扇を止めたり、給気口を塞いだりすると、室内に湿気がたまり結露につながります。換気システムにはいくつか種類がありますが、建売住宅で多く採用されているのは第3種換気という方式です。これは排気用のファンで室内の空気を外に出し、給気口から自然に外の空気を取り入れます。
冷たい空気が入るのが気になる場合は、給気口に市販のカバーをつけて風向きを天井側に向けるなどの工夫をして、換気自体は止めないようにします。
出典:国土交通省『シックハウス対策について知っておきましょう。』
サーキュレーターを活用して窓際の「空気が滞留する場所」を無くす
換気とあわせて効果的なのが、サーキュレーターを使って空気を循環させることです。暖かい空気は部屋の上に行き、冷たい空気は下に下がる性質があります。空気が動かず一箇所に留まっていると、窓際の空気だけが外の冷気で極端に冷やされ、結露しやすくなります。サーキュレーターを使って部屋全体の空気を混ぜ合わせることで、窓際だけが冷えすぎるのを防ぐことができます。
窓ガラス用の「結露防止シート」や吸水テープで水滴を物理ブロック
ホームセンターなどで買える対策グッズも役立ちます。結露防止シートを窓ガラスに貼ると、シート内の空気が断熱材の代わりになり、室内の暖かい空気が冷たい窓に直接触れるのを和らげます。また、サッシの下に貼る吸水テープは、流れ落ちる水滴を吸い取って床や窓枠が傷むのを防ぎます。ただし、テープがずっと濡れたままだとカビの原因になるため、定期的な張り替えが必要です。
岐阜で結露しにくい建売住宅を選ぶ基準は「窓・断熱・収納」
これから岐阜エリアで建売住宅を購入する場合は、結露しにくい家を見分ける基準を知っておくことが大切です。窓の種類、断熱の性能、収納の割合の3つを確認することで、結露の発生を抑えやすくなります。
外気の冷たさをシャットアウトする「複層ガラスと樹脂サッシ」
家の中で一番熱が入りやすいのは窓です。昔の住宅で多かったアルミサッシと1枚ガラスの組み合わせは、外の冷たさをダイレクトに室内に伝えてしまうため、結露の大きな原因でした。
従来の窓(結露しやすい)
アルミサッシ + 1枚ガラス
- 熱を伝えやすく、外気の冷たさが室内にダイレクトに伝わる。
現在の主流(結露を防ぐ)
樹脂サッシ + 複層ガラス
- 樹脂はアルミより熱を伝えにくい。
- 複層ガラスの空気層が断熱効果を高める。
結露を抑えるには、複層ガラスと樹脂サッシ、あるいはアルミと樹脂の複合サッシが使われているかを確認します。樹脂はアルミに比べて熱を伝えにくく、外の冷気を防ぎます。複層ガラスは2枚のガラスの間に空気の層があり、断熱効果を高めます。国も補助金を出して、こうした断熱性能の高い窓への改修を後押ししています。
一定水準の「断熱等性能等級」をクリアしているかを確認する
窓だけでなく、家全体の断熱性能も重要な基準です。住宅の省エネ性能は断熱等性能等級という指標で表されます。近年の基準見直しにより、消費するエネルギーを実質ゼロにするZEH水準という高い性能を表す等級が設けられました。具体的には、断熱等性能等級5という基準です。
岐阜県の多くの地域が含まれる基準において、この等級5をクリアしている住宅は、外の寒さの影響を受けにくく、壁の表面温度が下がりにくいため、結露の発生を減らすことにつながります。
空気が滞留して発生する「押入れ・クローゼットのカビ」を防ぐ収納率
家の間取りも結露防止に関わります。その一つが収納率です。収納率とは、家全体の面積に対する収納スペースの割合を指します。
収納スペースが少ない家では、大きなタンスや本棚を壁に沿って置くことになります。家具を外壁側の壁にぴったりくっつけると、部屋の暖かい空気が壁に届かず、家具と壁の間に冷たい空気が留まって結露しやすくなります。
最初からウォークインクローゼットなどの収納が充実している間取りを選ぶと、壁際に大きな家具を置く必要が減り、壁全体の風通しを保つことができます。目安として、建物全体の15パーセント程度を収納スペースにあてている物件が効果的です。
岐阜の気候に合わせた設備を持つ分譲住宅を検討するのも一手
予算を抑えつつ結露対策がされた家を探す場合、地域の気候をよく知る会社が建てた分譲住宅を選ぶという選択肢もあります。
一括仕入れによる「一流メーカー設備」で断熱コストを抑える仕組み
一般的に、断熱性能が高く良い窓を使った家は価格が高くなります。しかし、地域で多くの家を建てている会社の場合、材料をまとめて仕入れることでコストを抑える工夫をしています。
たとえば、土地の形に合わせた間取りをあらかじめ用意して設計の手間を減らし、浮いた費用を高品質な窓や断熱材に充てる仕組みです。これにより、断熱性を高めながら月々3万円台〜※という価格帯で提供しているケースもあります。このような住宅を選ぶことで、予算内で結露しにくい家を手に入れやすくなります。
※借入条件(借入額・金利・返済期間等)により変動します。
ウォークインクローゼット等の標準装備で「家具による結露」を回避
建売住宅は後から間取りを変更できないため、最初から収納が多い物件を選ぶことが大切です。
シューズクロークやウォークインクローゼットなど、十分な収納スペースが標準で用意されている物件であれば、部屋に大きな家具を置かずに済みます。建物全体の15パーセント程度の収納を目安にするとよいでしょう。これにより、壁際の空気が滞るのを防ぎ、換気システムによって家全体の空気が循環しやすくなります。
当社では、利便性と収納力にこだわり、充実した収納スペースをあらかじめ備えた間取りを採用しています。
引き渡し後も毎年点検。岐阜から「1時間圏内」に限定したサポート体制
家に住み始めてから、冬の結露や換気について疑問が出てくることもあります。そのため、購入後のサポート体制も家選びの重要なポイントです。
地域に密着した会社の中には、対応エリアを会社から1時間圏内に限定し、引き渡し後も自社の担当者が定期点検を行う体制をとっているところがあります。ひと冬過ごして結露などの不安が出たときにも、地元の気候を知る専門家にすぐ相談できる環境があることは、長く安心して暮らすための一助になります。
当社でも、お客様が長く安心して生活できるよう、地域を絞った迅速な対応と定期点検を行っています。
建売住宅の結露対策に関するよくある質問に回答
建売住宅を購入した直後や、住んでいる際によくある疑問についてお答えします。
新築の建売住宅なのにひと冬目で結露がひどいのは欠陥ですか?
欠陥とは限りません。新築の家が水分を多く含んでいる状態であることがよくあります。
家を建てる際に使うコンクリートや木材などの材料は、多くの水分を含んでいます。この水分が少しずつ室内に放出され、完全に乾燥するまでには家が完成してから1年から2年ほどかかります。
そのため、最初の冬は家自体から出る水分によって室内の湿度が高くなりやすい状態です。ひと冬目の結露が多いからといってすぐに欠陥とは判断せず、初年度はいつも以上に換気扇を回したり、除湿機を使ったりして、しっかり換気と除湿を行うことをおすすめします。
冬場、24時間換気からの冷たい風が寒いのですが給気口を閉じて平気?
給気口を完全に閉じてしまうのは避けてください。
24時間換気システムは、家の中の湿気や汚れた空気を外に出すための大切な設備です。寒いからといって閉じてしまうと、空気が動かなくなり結露やカビの原因になります。
寒さが気になる場合は、換気扇を止めるのではなく、給気口に市販の冷気防止フィルターや風向き調整カバーを取り付けてみてください。冷たい風を天井側に向けることで、部屋の上の暖かい空気と混ざり、寒さを和らげながら換気を続けることができます。
すでに結露がひどい建売住宅に住んでいる場合、窓のリフォーム費用は?
現在の窓の内側にもう一つ窓をつける内窓の設置が、費用を抑えつつ高い効果を期待できます。
壁を壊すような大掛かりな工事がいらず、1つの窓につき数時間で終わります。費用の目安は窓のサイズによりますが、1カ所あたり5万円から10万円前後です。
現在、国が断熱窓へのリフォームを支援する補助金制度を行っています。条件を満たせば、内窓の設置やガラス交換などの工事に対して補助金が出るため、これらを活用することで実質的な負担を抑えて結露対策を行うことが可能です。