2024/05/31
持ち家か賃貸かはどう決める?コストやメリット・デメリットで比較
この記事では、持ち家と賃貸暮らしの決め方として、コストやメリット・デメリットなどから比較します。
世帯人数の増加や、転職・転勤などによってライフステージが変わるタイミングで家の購入を検討する人が多い一方で、賃貸暮らしを選択する人もいます。
どちらを選択してもそれぞれのメリット・デメリットがあるため、正しい違いを把握しておくことが大切です。
【この記事でわかること】
- 持ち家・賃貸にかかる費用の比較
- 持ち家と賃貸のメリット・デメリット
- 持ち家か賃貸かを選ぶポイント
持ち家・賃貸にかかる費用を比較
持ち家か賃貸かを選択する際には費用面の違いを確認し、コストバランスを見極めた上で判断しましょう。この章では、持ち家と賃貸にかかる費用について比較します。
- 初期費用の比較
- 生涯コストの比較
初期費用の比較
持ち家と賃貸の初期費用については、以下の違いがあります。
初期費用の内訳 | 持ち家 | 賃貸 |
本体価格 | 必要 | 不要 |
諸費用 | 必要 | 必要 |
敷金・礼金 | 不要 | 必要 |
取得にかかる税金 | 必要 | 不要 |
上記の項目で一番費用がかかるのが本体価格となっており、取得にかかる税金も購入価格に応じて変動する傾向があります。
このことからも初期費用は持ち家の方が高くなることが分かります。
生涯コストの比較
生涯コストを次の条件で比較しました。
【持ち家の条件】
- 総支払額:3,000万円
- 借入期間:35年
- 金利:0.5%
- メンテナンス頻度と費用:10年に1度、120万円
- 税金:固定資産税を年12万円支払い
- 居住年数:50年
【賃貸の条件】
- 賃料:9万円
- 更新料:3年に1度賃料と同額
- 居住年数:50年
持ち家or賃貸 | 生涯コスト |
持ち家 | 4,470万円 |
賃貸 | 5,550万円 |
上記のシミュレーションでは賃貸の方が高くなることが分かりましたが、家賃の値上がりが起きない条件での結果です。
そのため、実際の生涯コストはシミュレーション以上の差が発生することも考えられます。
持ち家のメリット・デメリット
ここでは、持ち家のメリットとデメリットを解説します。それぞれのポイントを押さえながら、持ち家が自分に適しているか判断しましょう。
持ち家のメリット
持ち家のメリットは、主に以下の通りです。
- リフォームしやすい
- 資産を持つことができる
- 相続対策ができる
賃貸はリフォームなどの改修工事に対して制限がありますが、持ち家であれば建物と敷地の所有権を取得できることから、自由にリフォームできます。
また、持ち家は有形資産であるため、将来売却や賃貸などで収益化することも可能です。
他にも、相続税を下げるための方法として持ち家を購入するケースもあり、こうしたメリットによって多くの人が選択しています。
持ち家のデメリット
持ち家のデメリットは、主に以下の通りです。
- 維持費がかかる
- 住宅ローンの返済が厳しくなる可能性がある
- 管理責任を負うことになる
持ち家を所有すると、固定資産税や都市計画税を毎年納税する義務が発生し、さらに定期的に外壁や屋根のメンテナンスをしなければなりません。
維持費や手間がかかることは、持ち家の大きなデメリットとなるので、ランニングコストを意識して資金計画を立てることが重要です。
また、住宅ローンを組んで持ち家を購入した場合は、金利上昇などの影響を受けることで返済が困難となり、場合によっては持ち家を手放すケースもあります。
他にも、火災や家の倒壊によって近隣住民に被害が出た場合に、損害賠償を請求されるリスクなどもデメリットだといえます。
賃貸のメリット・デメリット
ここでは、賃貸のメリットとデメリットを解説します。持ち家のポイントとも比較しながら、賃貸が自分に適しているか判断しましょう。
- 賃貸のメリット
- 賃貸のデメリット
賃貸のメリット
賃貸のメリットは、主に以下の通りです。
- ライフステージの変化に対応しやすい
- 引っ越しがしやすい
- 維持費が安い
賃貸のメリットは、転勤や転職、出産、子どもの進学や独立のようなライフステージの変化に対応しやすい点が大きなメリットです。
持ち家の場合は、初期投資が高額となり住環境がある程度固定されてしまいますが、賃貸であれば比較的引っ越しがしやすい点もメリットといえます。引っ越しの際は、勤務先に近い場所や好きな場所が選択できるため、移動が多い仕事をしている人におすすめです。
住環境を変えることで、固定資産税や都市計画税といった維持費もかからないことから、縛られない生活が可能となる点は大きなメリットといえます。
賃貸のデメリット
賃貸のデメリットは、主に以下の通りです。
- 資産にならない
- 老後は住む賃貸が限定される
- 老朽化によって退去させられることがある
賃貸暮らしをどれだけ長く続けても、住んでいる部屋を所有することはできません。支払う賃料が資産に変わらない点が、賃貸の主なデメリットといえます。
また、近年は孤独死によるマンションの資産価値の低下を防ぐために高齢者の入居を断る賃貸が増えており、その結果住めるマンションが限定されるケースもあります。
そのため、高齢になってから住環境に不安が残る点は賃貸のデメリットです。
さらに、賃貸マンションが老朽化すると退去させられることもあり、築年数の古い賃貸に住んでいる場合は注意が必要です。
持ち家と賃貸のどちらかを選ぶポイント
持ち家と賃貸はそれぞれのメリット・デメリットがあるため、どちらを選ぶかは以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
- 老後に安心して生活できるか
- 資産価値があるか
- 将来の収入の見通しに見合っているか
- ライフスタイルに合っているか
老後に安心して生活できるか
賃貸暮らしは、高齢者になるにつれ入居できる物件が少なくなることから、老後に安心して生活するのであれば持ち家の方がおすすめです。
特に、住宅ローン完済後は維持費が大きく下がることから暮らしがラクになり、金銭的に余裕のある老後の生活が実現できます。
資産価値があるか
維持費や賃料は、どちらも住環境を維持するために必須の費用であり、持ち家の場合は支払った費用の対価として資産価値が残ります。
その点、賃貸は資産価値が一切残らないことから、「資産形成」といった考え方で持ち家を購入する人は多い傾向にあります。
将来の収入の見通しに見合っているか
持ち家を購入する際は住宅ローンを組むケースがほとんどであり、完済まで支払い続けられる見通しが立っていない場合は注意が必要です。
なぜなら、住宅ローンの支払いを滞納してしまうと家を売却することになり、場合によっては売却しても借金が残ってしまうからです。
このような失敗をしないためにも、持ち家を検討する際には資金計画を入念にチェックする必要があり、見通しが立たなければ賃貸暮らしも視野に入れましょう。
ライフスタイルに合っているか
ライフスタイルに合わせて、持ち家か賃貸かを選択することも大事です。
例えば、夫婦2人暮らしであればどちらの住居であっても不自由なく暮らせますが、子どもが1人いると室内に物が増え、夜泣きなどの生活音にも注意する必要があります。
さらに、子どもが増えたり成長したりして自室が必要になると、手頃な賃貸を見つけにくくなることから、出産は持ち家を検討するタイミングともいえます。
持ち家と賃貸に関するよくある質問
持ち家と賃貸に関する、よくある質問をまとめました。
- 持ち家と賃貸の火災保険料はどちらが高い?
- リフォーム費用を考えると賃貸がお得って本当?
順番に回答します。
持ち家と賃貸の火災保険料はどちらが高い?
持ち家と賃貸とでは火災保険料の対象が異なります。
持ち家は建物全体と家財が対象であり、賃貸は家財のみです。そのため、持ち家の方が火災保険料は高くなる傾向にあります。
リフォーム費用を考えると賃貸がお得って本当?
家は老朽化によって修繕箇所が増え、長く住むためにはリフォームが必要になります。そのため、リフォーム費用を踏まえると賃貸の方が総支払額は低くなることもあります。
ただし、高齢者になっても安心して長く暮らせる家を確保できる点では、持ち家の方がさまざまな観点から得だといえます。
持ち家と賃貸は特徴やライフプランを考慮して判断しよう
持ち家と賃貸はどちらもメリットとデメリットがあるため、特徴と総支払額を確認しながら選択することが大切です。
シンプルホームでは、岐阜県を中心に新築一戸建てや建売住宅などをご提案してまいりました。地域密着で安心・安全の住宅プランを提供いたします。
お客様に寄り添いながら、さまざまなご相談を承りますので、持ち家と賃貸どちらにするかで悩んでいる人は、ぜひ一度シンプルホームにお問い合わせください。
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