2025/08/26

建売住宅はリフォームできる?メリット・デメリットや費用相場も解説

建売住宅はリフォームできる?メリット・デメリットや費用相場も解説

建売住宅は、すでに完成した状態で販売されているため、間取りや内装がある程度決まっているのが特徴です。 価格を抑えてスムーズに新生活を始められる反面、「もう少し自分好みの空間にしたい」と感じることもあるかもしれません。

そこで検討されるのがリフォームです。 建売住宅でも、内容や条件によっては十分なリフォームが可能になり、工夫次第で理想の暮らしに近づけられるでしょう。

この記事では、建売住宅をリフォームするメリット・デメリットをはじめ、工事費用相場や失敗を防ぐためのポイントまで、わかりやすく解説します。 建売住宅をもっと快適に、自分らしい住まいに整えたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 建売住宅はリフォームできる?
  • 建売住宅をリフォームするメリット・デメリット
  • 建売住宅をリフォームするときの費用相場
  • 建売住宅のリフォームで後悔しないためのポイント
  • 建売住宅をおしゃれにリフォームするコツ

建売住宅はリフォームできる?

建売住宅でも、内容によっては十分にリフォームが可能です。

あらかじめ設計・施工された状態で販売される建売住宅は、住み始めたあとに「もう少し暮らしやすくしたい」「自分好みの空間に整えたい」と感じることがあります。

そうした希望に応えるかたちで、壁紙や床材の変更、キッチンなど水まわりの設備交換、収納の追加といったリフォームを取り入れる方が増えています。

築年数が浅く構造がしっかりしていれば、大がかりな工事を行わずに改修できる点も魅力です。

建売住宅のリフォームを検討する人が多い理由

建売住宅を購入後、暮らし始めてからリフォームを考える人は少なくありません。

以下では、リフォームを検討する人によくある理由をまとめました。

  • 購入時は気づかなかった不便さを感じるようになった
  • 間取りや内装が好みに合わず、自分らしさを取り入れたくなった
  • 家族の成長や変化に合わせて住まいを整えたい
  • 注文住宅は予算的に難しいが、できる範囲で理想に近づけたい
  • 設備の性能やデザイン性を少し高めたい

このように、生活の質をより良くするためにリフォームを選ぶケースが多くあります。 暮らし方に合わせて少しずつ手を加えていけるのも、建売住宅の良さといえるでしょう。

建売住宅をリフォームするメリット

建売住宅は、すでに完成された状態で販売されているため、注文住宅と比べて選択の自由度は限られます。 しかし、その分コストやスケジュールの負担が抑えられるという利点もあります。

必要な部分だけをリフォームで整えることで、自分らしい暮らしに近づけながら、住まいの価値も高めることができます。

ここでは、建売住宅をリフォームすることで得られる主なメリットを見ていきましょう。

  • 注文住宅と比べて費用が安くなる
  • 大規模な工事が不要になる
  • 資産価値の維持・向上につながる

注文住宅と比べて費用が安くなる

建売住宅はもともと建築コストを抑えて設計されているため、同じ広さの注文住宅に比べて価格がリーズナブルといえます。 さらに、住み始めてから必要な部分だけをリフォームで手を加えれば、トータルの費用を大きく抑えられるでしょう。

たとえば「内装は好みに合わせたいが、間取りはそのままで問題ない」といったケースでは、部分的な改修で十分満足のいく空間に整えられます。

無理なく、理想の暮らしに近づけられる点が魅力です。

大規模な工事が不要になる

建売住宅は新築または築浅であることが多く、構造部分に大きな不具合がないことが一般的です。 そのため、柱や基礎などに手を加えるような大がかりな補修工事が不要なことも多く、比較的手軽にリフォームを進められます。

たとえば、クロスやフローリングの張り替え、水まわり設備の交換など、表層的な工事であっても、住まいの印象や快適さは大きく変わります。

負担の少ない範囲で暮らしやすさを高められるのは、建売住宅の大きなメリットです。

資産価値の維持・向上につながる

築年数が浅いうちにリフォームを施すことで、住まい全体のメンテナンス性やデザイン性が保たれ、結果的に資産価値を維持・向上させることにもつながります。

特に、外観の塗装や水まわりの機能性向上などは、将来的な売却時や賃貸活用を見据えてもプラスに働く要素になるでしょう。

住まいを長く大切に使ううえでも、リフォームは快適性と資産性の両面で有効な手段といえるでしょう。

建売住宅をリフォームするデメリット

建売住宅のリフォームには多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点も存在します。 ここでは、建売住宅をリフォームする際の主なデメリットを解説します。

  • 構造によっては間取りを変更できないケースがある
  • 建物の保証が適用外になる場合がある
  • 予算オーバーのリスクがある

構造によっては間取りを変更できないケースがある

建売住宅は、あらかじめ設計された構造に基づいて建てられているため、間取りの変更に制限がかかることがあります。

たとえば、耐震性を確保するための壁や柱が配置されている場合、それを撤去したり移動したりすることができないケースもあります。

「リビングを広くしたい」「部屋をつなげたい」といった要望があっても、構造上の理由で実現できないケースがある点には注意が必要です。

建物の保証が適用外になる場合がある

新築で建てられた建売住宅には、構造部分などに関する一定期間の保証が付いていますが、リフォームの内容によっては適用外になる場合があります。

特に、主要構造部や防水性能に関わる部分を変更・解体した場合には、保証の対象外とされることが多く、万が一の不具合やトラブルが自己負担になる可能性もあります。

保証内容をしっかり確認し、必要に応じてリフォーム会社の保証や瑕疵保険に加入するなど、代替手段を検討しておくことが大切です。

予算オーバーのリスクがある

リフォームは自由度が高い分、計画段階で想定していたよりも費用がかさんでしまうケースが少なくありません。

素材のグレードや設備の機能にこだわると、当初の見積もりから大きく金額が膨らんでしまうこともあります。

また、工事の途中で追加補修が必要になるなど、予期せぬ出費が発生することも考えられます。

あらかじめ優先順位をつけてプランを立てるとともに、余裕を持った予算設定をしておくことが、後悔しないリフォームにつながります。

建売住宅をリフォームするときの費用相場

ここでは、リフォームの目的や場所別に、一般的な費用相場の目安を紹介します。

  • 外観のリフォーム費用相場
  • 内装のリフォーム費用相場
  • 水まわりのリフォーム費用相場
  • その他のリフォーム費用相場

※ここで紹介する費用相場はあくまで目安であり、実際の施工事例などに基づいた内容ではありません

外観のリフォーム費用相場

外観のリフォームでは、外壁や屋根の塗装、玄関まわりの改修などがよく行われます。 見た目の印象を大きく変えるだけでなく、断熱性や防水性を高める目的で施工されることもあります。

内容 費用相場
外壁塗装 50〜180 万円
屋根塗装 30〜80 万円
玄関ドアや門まわりの改修 20〜50 万円

使用する塗料のグレードや、塗装面積によって金額は前後します。 将来的なメンテナンス費用を見据えて、耐久性の高い素材を選ぶケースも増えています。

内装のリフォーム費用相場

内装リフォームは、壁紙や床材の張り替え、間仕切りの変更、収納の新設などを中心に行われます。

手軽に空間の印象を変えられるため、リフォームの中でも人気の高い項目です。

内容 費用相場
壁紙や床の張り替え(全体) 50〜80万円
間仕切りの撤去 7〜23万円/箇所
間仕切りの新設 15〜20万円/箇所
クローゼット新設 10〜48万円/箇所

使う素材や施工面積、デザイン性にこだわるかどうかで費用は大きく変わります。 費用を抑えながら雰囲気を変えたい場合は、部分的な施工でも十分効果が期待できるでしょう。

水まわりのリフォーム費用相場

キッチンや浴室、トイレなどの水まわり設備は、使い勝手や清潔感に直結する重要な場所です。 設備のグレードや機能性によって費用の幅が大きくなります。

内容 費用相場
キッチン 50〜150万円
浴室 50〜150万円
トイレ 15〜50万円
洗面所 15〜50万円

キッチンのレイアウト変更や浴室乾燥機の設置などを加えると、さらにコストがかかる場合もあります。

長く快適に使えるように、設備の性能や耐久性にも目を向けて選ぶのがポイントです。

その他のリフォーム費用相場

内外装や水まわり以外でも、収納の増設やエクステリア、和室の洋室化など、ライフスタイルに合わせたリフォームが人気です。

内容 費用相場
和室から洋室への変更 25〜100万円
ウォークインクローゼットの設置 18〜80万円/箇所
ウッドデッキや外構の整備 20〜100万円以上

こうした工事は、生活動線を快適にしたり、空間に個性を加えたりする目的で選ばれることが多く、家全体の使いやすさや満足度を高めるうえでも有効です。

建売住宅のリフォームで後悔しないためのポイント

ここでは、建売住宅のリフォームで後悔しないためのポイントを解説します。

  • 優先順位を明確にしておく
  • 隣地との境界線を明確にしておく
  • 購入時にリフォームとセットにできるか確認しておく

優先順位を明確にしておく

リフォームで実現したい内容がいくつかある場合は、まず「何を優先するか」を明確にしておくことが大切です。

収納を増やしたいのか、動線を改善したいのか、設備を新しくしたいのかなど、家族で話し合いながら目的を整理しておくと予算や工期の調整もしやすくなるでしょう。

隣地との境界線を明確にしておく

建売住宅のリフォームで意外に見落としがちなのが、敷地の境界線の確認です。

ウッドデッキやフェンスの設置など、外構工事を含むリフォームを検討している場合は、隣地との境界をあらかじめ把握しておくことがトラブル防止につながります。

必要に応じて測量を行い、境界標や図面で確認しておくと安心です。

購入時にリフォームとセットにできるか確認しておく

新築の建売住宅を購入する際に、リフォームを検討している場合は、購入と同時に工事が可能かどうかを事前に確認しておきましょう。

施工会社によっては、オプションとして設備の変更や内装工事などを受け付けてくれるケースもあります。

また、条件によっては住宅ローンにリフォーム費用を組み込める場合もあるため、購入前に相談しておくことで、手続きや費用の支払いなどを効率的に進められるでしょう。

建売住宅をおしゃれにリフォームするコツ

建売住宅でも少しの工夫を取り入れることで、おしゃれな空間に生まれ変わります。 見た目のデザインだけでなく、使いやすさや住み心地も意識すると、リフォームの満足度が高まります。

建売住宅をおしゃれにリフォームするコツとして、主に以下が挙げられます。

  • 内装の素材や色味を統一して空間に一体感を出す
  • 照明にこだわって雰囲気を演出する
  • 扉や取っ手などの建具を交換して印象を刷新する
  • 収納スペースに見せる工夫をプラスする
  • アクセントクロスやタイルでポイントをつくる
  • 外構(エクステリア)も含めてバランスを取る
  • 生活動線を考慮したレイアウト変更も検討

たとえば「既存のフローリングと合う色味のクロスに貼り替える」「間接照明を取り入れてカフェのような雰囲気を演出する」など、手を加えるポイントを絞ることで費用も抑えつつセンスのある空間に仕上がります。

リフォームは一度にすべてを変える必要はなく、優先順位を決めて段階的に進めるのもおすすめです。

建売住宅をリフォームして自分の理想に近づけよう

建売住宅は、あらかじめ決められた間取りや仕様で販売されているため、暮らし始めてから「イメージと異なっていた」と感じることも少なくありません。

そこで、リフォームによって収納を増やしたり、好みの内装に変更したりすることで、自分らしい住まいに近づけられるでしょう。

シンプルホームでは、岐阜市や大垣市などを中心に建売住宅を販売しております。 利便性の高い土地や地域密act型の保証制度など、お客様のご要望に沿った家づくりのプランをご提案します。

建売住宅の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。