2025/09/29

水害に関して

岐阜市は、長良川や木曽川、揖斐川などの大河川が流れる自然豊かな地域ですが、同時に水害のリスクが高い都市でもあります。近年では、気候変動の影響により、線状降水帯の発生や集中豪雨が増え、河川の氾濫や浸水被害が懸念されています。

特に長良川流域では、過去にも大規模な水害が発生しており、堤防の決壊や住宅地の浸水など、甚大な被害が報告されています。岐阜市ではこうしたリスクに備え、洪水ハザードマップを作成・公開しており、地域ごとの浸水深や避難所の位置などが詳しく記載されています。対象となる河川は、長良川、木曽川、伊自良川、鳥羽川、境川、新荒田川、津保川、武儀川、揖斐川、根尾川など多岐にわたり、それぞれの流域に住む住民は、事前に自宅周辺の危険度を確認しておくことが重要です。

また、令和3年からは避難情報が「警戒レベル」で統一され、住民がより迅速に避難行動を取れるようになりました。警戒レベル3では高齢者等の避難、レベル4では全員避難、そしてレベル5では命を守るための緊急行動が求められます。特に夜間や雨量が急激に増える場合は、ためらわずに早めの避難を心がけることが命を守る鍵となります。

水害への備えとしては、ハザードマップの確認に加え、家族で避難ルートや避難所を共有しておくこと、非常持ち出し袋を準備しておくこと、そしてスマートフォンなどで岐阜市の防災情報を受け取れるように設定しておくことが推奨されます。

岐阜市は美しい自然と歴史ある街並みが魅力ですが、こうした水害リスクを正しく理解し、日頃から備えておくことで、安心して暮らせる街づくりにつながります。防災は「知ること」から始まります。ぜひこの機会に、ご自身の地域の水害リスクについて見直してみてはいかがでしょうか。